日常が溶け込む特別な一日が、
私たちの背中を押してくれる

AYAKA and YUKI
Dialogue

2021年11月、CASOで結婚式を挙げられた
雄貴(ゆうき)さんと綾香(あやか)さん。
式当日、ホワイトキューブと呼ばれる真っ白な
アートスペースは、その空間が持つ魅力を活かしながら、
お二人の“好き”やゲストへの想いが
散りばめられた空間に。
この場所で特別な1日を迎えた雄貴さんと綾香さんが
暮らす京都のご自宅に伺い、
結婚式の準備や当日の心境、
そして今思うこれからについてお話いただきました。

STORY 01

大好きな“食”が引き寄せた、 偶然の巡り合わせ

——今日はお時間をいただだき、ありがとうございます。お二人は、普段休日など時間があるときは、どんな過ごされ方をされていますか。お部屋でゆっくりされるとか、どこかに出掛けられるとか。

雄貴さん(以下敬称略):部屋でゆっくりすることもありますが、二人が気になったご飯屋さんにはよく行きますね。あと行きつけのカフェとか、珈琲屋さんとか……。

——どれも食に関するものですね。

雄貴:確かにそうですね(笑)。僕はもともと食べることが好きだったんですけど、綾ちゃんと出会ってからそれまで訪れたことがないようなご飯屋さんに行くことも増えて、より食に興味を持つようになりました。気になったお店の料理をヒントに、綾ちゃんが家で料理を作ってくれることもありますね。

綾香さん(以下敬称略):とは言え、プロみたいなことは全然できないですけど、「この組み合わせ、めちゃくちゃおいしい!」って気にいったら家で試したり、どういう盛り付けをしているかは気になりますね。お店の人に「これ、どこの器なんですか?」って聞くこともあります。

——器まで。それはかなりの料理好きですね。

綾香:そういえば年に1回くらいのペースで、一緒に陶芸教室で器を作りに行っています。ランチ付きで、そこのご飯もおいしいんです(笑)。あとは、たまに休日になると私一人で知り合いの畑に行くこともありますし。今度は四角豆を収穫するんですけど、それが今からとても楽しみで。畑はやり始めてもう5年以上は経ちます……って、いろいろ話しちゃいましたが、ただ食べることが好きなだけなんですけどね(笑)。

——そうなると、お二人でおいしいお店にもたくさん行かれていると思いますが、その中でも特に印象に残るお店はありますか?

雄貴: やっぱりMAHO-ROBAさんですね。

綾香:うんうん。2017年くらいに私がネットか何かで見つけて行ったんですけど、出てくるどのお料理も美しいし、それでいてすっごくおいしいからすごく気に入って。そこから二人で何度も通うお店になりました。結婚式のお料理もMAHO-ROBAさんにお願いしたので、私たちにとって特別なお店ですね。

——MAHO-ROBAさんは、奈良県生駒市の森の中にあるレストランですね。

綾香:数年前、結婚式を挙げることは決めていたけど、正直、結婚式場で式を挙げるイメージが全然沸かなかった時期に、フリーのウェディングプランナーの存在を知りました。みなさん私がイメージする結婚式とは全く違った式をプロデュースされていて、すごく興味がわいて。でも、そういったプランナーさんにお願いするにも、果たして誰がいいのか分からなかったのですが、そのときMAHO-ROBAさんが結婚式のケータリングもやられてることを知っていたので、そういった方をご存じじゃないかなって聞いてみたんです。そこで紹介していただいたのが、私たちの結婚式をプロデュースしていただいた菅田(貴子)さんでした。

MAHO-ROBA

STORY 02

偶然の積み重ねで、 今の自分たちがある

——お二人の結婚式をプロデュースされた、菅田さんはどんな印象がありますか。

雄貴:僕たちの気持ちを尊重してくれるというか、寄り添ってくれる面がありつつ、ご自身の好みとか意見をしっかり伝えてくれるので、本当に信頼できるし尊敬できる方ですね。

綾香:そう、信頼感がめちゃくちゃありますし、菅田さんと会ったりお話しすると頑張ってみようってすごく前向きになれるんです。前の自分だったらきっと難しいかなとか、後ろ向きな感じになりがちなことでも、菅田さんとお話しすると、できるんじゃないかなってすごくポジティブな方向に導いてくれる方です。

雄貴:CASOを提案していただいたのも菅田さんでした。当初、予定していた京都の会場はそんなに広くなかったので、席の間隔がどうしても近くなってしまうんです。コロナ禍なので、そこがずっと引っかかっていました。だから、もうちょっと間隔が取れるところがいいかな、と他の会場を見だしたんですけど、なかなかいいところが見つからなくて。そう悩んでいるときに、菅田さんが「お二人にはCASOが合うと思いますよ!」と勧めてくれました。

——初めてCASOを訪れたときはどんな印象を持たれましたか。

綾香:自分たちにはちょっと広い空間だなっていう印象はありました。でも、めっちゃいいな、ここでやってみたいなって。その場をあとにしても「やっぱりCASOって、めっちゃいいな」と心に残っていたし、菅田さんから「二人が挙げるCASOでの結婚式がイメージできる」と勧めていただいたこともあったので、少しづつ心がCASOに向いていきました。結局、CASOに決めたのは式予定日の4カ月前でした。

——そのスケジュールですと、準備は大変そうですね。

雄貴:今振り返れば楽しい時間でしたけど、確かに大変な部分もありましたね。CASOって真っ白くて広い空間だから自分たちのコンセプトや想いを自由に描ける分、実際にそれを実現するとなると決めることが山のようにあるんですね。装飾ひとつとっても、どの部屋にどう表現するかの考えひとつで大きく変化しますし。

綾香:そうそう。最初は「広い空間だから、たくさん飾らなくちゃ」って気持ちが先走っちゃって。でも菅田さんに白い空間を活かす方法を提案していただけたことで、そぎ落とす潔さや、余白を楽しむ感覚を知れたというか。そうやって二人で迷ったり悩んだりしながらも、たくさんの方たちにご協力をいただいたおかげで、あの素晴らしい空間ができたんだと思います。

——結婚式当日、大きなガラス扉のエントランスには、お二人のウェディングコンセプトでもあり、式のテーマでも「eni(エニ)」という言葉がありました。

雄貴:「eni(エニ)」は「縁」を意味する言葉です。結婚式の準備をするときに過去のいろんなことを思い出していく中で、偶然の積み重ねで今があるんだなってすごく実感しました。その偶然の積み重ねっていうのを一言で表すと、ご縁っていう言葉なのかなって。家族やゲストの縁に感謝しつつ、これからもその縁を大事にしたいという想いを込めて「eni」と付けました。

——披露宴をされたお部屋では、お二人もゲストと同じテーブルで式を楽しまれていましたね。まるで家族がひとつの食卓を囲むような、温かくて和やかな空気が流れていました。

雄貴:式の準備段階から、僕たちだけではなくゲストに楽しんでもらいたいという気持ちが強くあったので、僕らがゲストと違うテーブルではなく、みんなと同じテーブルでゆったり会話や食事を楽しめるような空間にしました。

——食事はお二人が足しげく通うMAHO-ROBAさんのお料理でしたね。

綾香:やっぱり、盛り付けも素敵でしたし、めちゃくちゃおいしかったです。

雄貴:本当にそうでしたね。

——またプロフィール表の代わりにお二人が大好きなお店などが掲載された本をお渡しされたり、引出物はお二人が普段から通うお店の焼き菓子や珈琲豆にされるなど、ゲストがお二人の“好き”にたくさん触れられる式でもありました。

綾香:私たちを知ってもらうには、二人が愛してやまない場所や人を知ってもらう方が伝わりやすいと思ったんです。それ以前に、そういうお店やお店の人たちをみんなに紹介したいという気持ちがあったので、実際にそれができたこともうれしかったですね。

STORY 03

あの日が、今でも自分たちの心の支えに

——今日、綾香さんが着ているお洋服は、オーダーメイドのウエディングドレスをリメイクされたものなんですよね。

綾香:そうなんです。菅田さんからご提案いただいたものなんですけど、ウェディングドレスをレンタルとか当日だけのもので終わらすのではなくて、その先の人生も一緒に過ごしていけるものとして、挙式後にリメイクしていただきました。式に来てくれた友人からは、私が結婚式を挙げるタイプだと思わなかったけど、会場の雰囲気とかオーダーメイドのドレスを見て納得したようで「綾ちゃんらしい結婚式だったよ」ってすごく褒めてくれました。このリメイクしたお洋服も含めて、本当に私たちらしい結婚式ができたんだと実感しています。

——結婚式はお二人にとって、どんな1日になりましたか。

綾香:ただただ、幸せって言葉しか出てこないくらい、思い出すと笑顔になれる1日でした。

雄貴:うんうん、本当に。あの式をやれたことが、今の自分たちの心の支えというか、誇りというか。あの経験がったからこそ、これから何か困難なことがあっても乗り越えられる。そういう気持ちにさせてくれる日になりました。

綾香:私はずっと前から暮らしにまつわる商品を扱うお店を開きたいと思っていたんですけど、きっとやらないだろうなって気持ちもあって。でも、菅田さんに多くアドバイスをいただきながら二人の手であの結婚式ができたことがすごく自信にもなったので、今はあんな素敵な式ができたんだから、お店もやってみよう、きっと頑張れるって気持ちになっています。

——今後の人生の背中を押してくれる結婚になったわけですね。式を終えられた今、お二人はこれからどんな暮らしを送りたいですか。

綾香:雄くんと一緒にお店を開きたいって目標はあるんですけど、普段の生活は縁側でぼうっとしてるだけで家族みんなが幸せって思えるような、穏やかな暮らしができたらいいなと思います。

雄貴:最近、綾ちゃんと家でゆっくりしてるとき、ふと窓からの風を感じる瞬間に幸せだなって感じたんです。何をするわけではなく、二人でいるだけで幸せだなって。綾ちゃんの縁側のイメージと似てるんですけど、これからもそういう穏やかで幸せな時間を大切にしながら、お互いがより満足できるような人生にしていきたいと思っています。

WEDDING REPORT AYAKA & YUKI WEDDING 2021.11.14

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