2023年秋
どんな1日になるのだろうと
ずっと想像し、楽しみにしてきた
お二人の結婚式の日。
遡ること1年前、
はじめてお会いしたあの秋の日に
会場を歩きながらお話ししたことが
とても懐かしくもあり、
昨日のことのように思い出します。
結婚が決まる前から
結婚式をするなら絶対CASOでと思っていた。
そうお話ししてくれた舞依さん。
そして、
見学した後に私よりももっと
気に入っていたのは実は
よりくんの方なんですよ !
と教えてくれたこと。
はじめてお話しした頃には
40名の予定だったゲストのお人数も
お打合せを重ねる毎に60名に増え、
80名に増え、そして総勢100名様に。
大人数での結婚式にはまだ少し
不安があった1年前から
ゆっくりと時を重ね、
世の中もだんだんと緩和されてきた頃に
迎えられたお二人の結婚式の日。
交友関係の広いお二人が大切な人を全員
お招きしたいと願ったその特別な一日が、
それはそれは賑やかに執り行われました。
結婚式が終えてすぐのこと、
ゲストの皆さんから続々と届く
写真をお二人で眺めている時に
「 家族と友達、みんなが並んでる
この景色は最高やったな。。」
と、頼人さんが呟いて
その言葉に舞依さんも
泣きそうになったんです。
と、教えてくれました。
あの日の幸せな記憶が
ふたりの目に焼きついていることを
とても嬉しく思いながら、
その言葉に私も涙が込み上げてきました。
あんなにも自由で賑やかな結婚式は
そうそうないだろうなとさえ思う、
笑いの絶えない
明るい楽しい一日でした。
Concept ” - “
It means that opposites form a pair.
11月11日
ポッキーの日を結婚式に選ばれたお二人
コンセプトはデザイナーである
新婦舞依さんらしく、
一本の線を描いたロゴにその想いを込めました。
そして、言葉にするならば「対/つい」と。
似たもの同士のお二人が
夫婦になることもあれば、
正反対のお二人が夫婦になることもある。
お二人の場合は選ぶならきっと後者の方。
誰もがそう感じるだろうなと思うのです。
けれど、対照的なふたりように見えて
とてもバランスが良い。
全く違うようで、似ているような…
お二人を一言で表現するのはとても難しい。
似てはいないけれどお互いがお互いを尊重し、
調和し合っているような。
それぞれがそれぞれの好きなことを
選び取り入れて、それを笑いながら
一緒に楽しむ事ができるふたり。
勝手にそんな風に感じているだけで、
全然違う。
と言われてしまうかもしれないけれど。笑
約一年という歳月を共にして、
舞依さんと頼人さんのお二人のことを
沢山たくさん知ることができました。
お二人の結婚式はまさに
それぞれの個性が調和された
一日だったように思います。
はじめましての日から、
ずっとニコニコ笑顔の舞依さん。
笑ったお顔しか見たことがない気がします。
結婚式当日もその変わらない笑顔が
いつも以上に増して、本当に可愛かった。
和装姿からスタートしたこの日。
舞依さんのご両親がお着物に携わる
仕事をされており、小さな頃から
ずっとその姿を見て育ったこと。
お母様の願いもあり、
その思いも叶えてあげたいと
白無垢と紋付袴でお式を執り行いました。
和と洋が調和されて
シンプルモダンな空間に
お二人の姿がとても美しかったです。
いつも口数は多くはないけれど、
個性豊かで好きなことへの拘りと
自分自身をしっかりと持っている
新郎 頼人さん。
「普通は嫌だ」と最後まで
黒紋付を拒んでいたけれど、
やっぱりお似合いで格好良かった。
革職人の頼人さんのつくり出す
小物たちはどれも本当に美しくて
かっこよくて、 見惚れてしまう。
当日はそれぞれの手仕事を展示する
スペースもご用意して、
お二人の合同展のようでもありました。
挙式スペースにはお母様が大切に
保管されていた帯を飾り
メインディスプレイに。
CASOの結婚式
午前中はお二人の時間とご家族との時間を
ゆっくりたっぷりとお楽しみにいただき、
お写真撮影をいたします。
それでもあっという間に時間はすぎ、
挙式時間も近づいてきて
続々とゲストの皆様もご到着。
吹き抜けになっている2階から
こっそりとゲストの様子を覗くふたり。
いよいよ本番。
可愛い可愛い甥っ子ちゃん。
気になるものを発見。
もちろん、掴むよね。
ソフビ。
お二人の結婚式で
その存在と、世の中の流行を
おおいに学ばせていただきました。
装い新たに。
凛としたお姿の和装姿から一新、
鮮やかなブルーの衣装にお着替え。
服飾デザイナーであるご友人による
オーダーメイドの1着。
舞依さんも一目惚れだったという
総レースのウェディングドレスを
身に纏い、和装とはまた違った
可愛いさで溢れていました。
そして、ドレスと共に持たれた
ブーケは舞依さんのお勤め先の
オーナーご夫妻によるもの。
お打合せが始まった頃から、
ウェイティグスペースのディスプレイと
ブーケはお願いしたいと熱望されていて、
殆どお任せで楽しみにされていた一つ。
とってもとっても可愛かったです。
結婚式の打合せの時に、
「あれしたい、これしたい」と
あまり絶対的な主張はされなかった
頼人さんが唯一諦めず(笑)に
希望し続けたソフビの塗装。
会場でもあるシーサイドスタジオCASOでは
毎年このソフビの大きな大きなイベントが
開催されており、
「この前CASOに行ってきました〜」と
打合せ期間にも仰っていたな。
CASOのスタッフはこのソフビペイントに
とっても喜んでいました。笑
僕はソフビペイント。
私はケーキカット。
とでも言うかのように、
場所を変えてウェディングケーキも登場。
お打合せの時にお母さんはどんな方?
と言う質問に一言「最高です」と
答えてくれました。
子供が大きくなって、
こんな風に言ってもらえるって
どんな気分だろう。
どんな子育てをしたらそんな風に
言ってもらえるのだろう。
そんな風に感じながら
お会いすることが楽しみだったお母様。
とても仲の良い親子であり、
ご兄弟であり、ご友人方含めて
みんな家族!と言わんばかりの
羨ましいくらいのお仲間たちの集い。
きっといつも頼人さんの周りには
人が溢れているのだろうなと
感じる結婚式でもありました。
何よりも、本当に楽しそうに過ごされていて
それを見ているだけで嬉しかったです。
パーティー後半もとにかく賑やかに
楽しい時間が進み、
美しいブーケとウェイティングスペースを
彩ってくださったshabby’s market place
のご夫妻と共に。
お二人の結婚証明書がこちら。
お名前のサイン等ではなく、
ゲストの皆さんにひと針ひと針
糸を通してもらう、というもの。
ゲストのお人数の数だけ
お二人のコンセプト ” - ” が
施されて、完成しました。
とてもとても素敵なパーティーでした。
ラストにはお二人からそれぞれ
親御様へ気持ちを伝える
あたたかくて尊い時間がありました。
結婚式っていいな、
と改めて感じさせられる
お二人の結婚式でもありました。
結婚式が終え少し経ってから
お手紙をいただきました。
そこには、CASOの空間で
沢山のご友人に祝ってもらえた事が
とても嬉しかった、
沢山笑って沢山泣いて、
昔に戻ったような一日だった。
とありました。
こんなにも嬉しいことはないなと、
何度も何度も読み返しました。
お二人にとって心に残る愛しい一日と
なっている事が何よりも嬉しい。
あれから数ヶ月が経ち、
こうして思い出しながら
じんわりとあの日の感動が蘇ってきます。
最後の最後まで
笑顔いっぱいの花嫁 舞依さんに
癒された一日でした。
愛おしくて可愛い人。
この日、頼人さんのどんな一面を
みられるのだろう、
ご友人に囲まれ結婚式という日を
どんな風に過ごされるだろうかと
勝手にそんなことも楽しみに
していたお二人の結婚式の日。
想い描いていた一日であったなら
とても嬉しいです。
何度となく足を運んでくれた
お打合せの日、
穏やかでゆるく流れる
お二人の時間に何度も癒されました。
あの日々がとても懐かしく、
私にとっても愛おしい思い出です。
きっとこれから先も変わらず、
お互いを応援し尊重しあいながら
楽しい日々を過ごされることと思います。
そのお二人の未来に、
時おりご一緒できることを願いながら。
いつまでもいつまでもお幸せに。
Special thanks
Bouquet & Decoration Shabby’s Market Place
Wedding Dress gooby
photographer Taku Yamamoto / es-mare
flowers Isao Nojiri / juuret
food maho_roba
h/m Junko Aoyama /muoto
mc Kana Tabuchi
wedding planner Takako Sugata / idea faves
venue seaside studio CASO