SUZUKA & RYUSHI WEDDING

2023/9/16 | Wedding Report


お二人の結婚式のことを振り返りながら
いざこうして綴ろうと思うと、
何をどこからどのように書けばよいのか
とても悩み、なかなか進まずにいました。
初めてお会いした時から今日までの
全ての瞬間のお二人が頭の中に浮かびます。

長く長くなりそうですが、
お二人との結婚式までの幸せな道のりも含めて、
皆様にもご紹介できればと思います。


1年間、共に過ごした準備期間。
お二人のこと、ご家族のこと、ご友人のこと、
幼少期の頃のお話や学生時代、そして現在。
本当にたくさんのお話を伺いながら
準備を重ね、迎えた結婚式。

愛しい愛しい姪っ子と甥っ子を
送り出したような気持ちでいっぱいです。

昨年の夏、初めてお会いした瞬間から
とにかく心は一つです !
と言わんばかりにキラキラ輝く目で
真剣にお話を聞いてくれて、
そして幸せそうにお二人のお話も沢山
聞かせて下さったことを覚えています。


「CASOで結婚式ができないなら
 結婚式なんてもう絶対しない !!!」
と新婦 鈴夏さんが言い、
その想いを叶える為に新郎 隆至さんが
せっせと計画を練ってくれたんだと
後になって聞きました。

それほどまでにCASOでの結婚式を
想い描いて下さっていたことが、
本当に嬉しかったです。

高校生の頃に出逢い、
長いお付き合いの二人。

一つ年上の隆至さんは、
いつも少し前を進み鈴夏さんの
道しるべのようでもあり、
時には鈴夏さんの方がドシっと構えて
「大丈夫だよ〜」と隆至さんの
背中を押していたり。

付き合いが長いというだけでは
得られない絆のようなものを
お二人からは心底感じます。

そんなお二人との準備期間は
毎月のお打合せでお会いできる日が
私にとっては癒しのような1日でした。

結婚式までラスト2ヶ月になろうとする頃には
「後少しで打ち合わせが終えてしまう…」と、
毎回口に出して寂しい悲しいと隆至さんが
言ってくれていたことを思い出します。
こんなことを書くと鈴夏さんは
私の方が想っていたのに !
と言ってくれそうですが。笑

そんな可愛い可愛い二人の結婚式は、
一つ一つ丁寧に、何を決めるにあたっても
真剣に会議を重ね、意味を考え選ばれた
選りすぐりのもので溢れていました。

あたたかくてやさしい時間が流れる
一日でした。

Silta シルタ と名付けられた
お二人のウェディングコンセプト。
日本語で「橋」という意味の言葉です。

“人生の一大プロジェクト”として
スタートされた結婚式準備。

まず初めにお二人が思い描かれたのは、
「ゲスト一人一人と目が合う結婚式がしたい」
ということ。

大切な方々に直接ふたりの声で、
だいすきやありがとうを伝えられる日に。

これまでは好きなものや興味のあるものが
それぞれ違った二人が結婚して家族となり、
だんだんと “一緒に” が増えたように、
これからももっともっと増えるはず。
そんな二人のそれぞれを一緒にするための
架け橋となるようなウェディングにしたい。

そして、お互いがそれぞれつないできた橋を
これからつないでいくように
ふたりの橋と大切なみなさんの橋が
これから先も続いていきますようにと
願いを込めて、名付けられました。

コンセプトに込めた想いや
それを説明する言葉一つ一つも
とてもあたたかくて、
おふたりらしい人生のテーマが
誕生したなぁと心から思います。

   
2023年9月16日
お二人らしい一日のはじまり

笑顔いっぱいの鈴夏さんと、
緊張で唇が乾いて仕方のない隆至さん。

今年の春、お二人の想い出の場所へ
前撮り撮影に同行させていただいた日と
変わらない一日の始まり。

そんなおふたりが可愛くて微笑ましくて、
スタッフみんな口々に「可愛い可愛い」と
呟きながら、仕事を忘れ二人の写真ばかり
撮っていたように思います。


お式が始まるまでの午前中は
お二人だけのお時間と
ご家族とのお時間を
たっぷりとお過ごしになりました。

CASOで過ごす結婚式の一日は
「お二人だけの時間」
「ご家族との時間」
「ゲストの皆さまとの時間」を
それぞれゆっくりとお過ごし頂けるように、
丸一日を贅沢に、タイムスケジュールも
お二人のご希望に合わせてお決めいただきます。

両家ご家族、ご親族の皆様がお揃いになり
とても和やかで幸せな時間が流れていました。
お二人の地元、長崎から頑張って足を運んで
くれたお祖父様お祖母様もどれだけこの日を
楽しみにされていたことだろうと、
嬉しそうなお顔を見ながら私たちが
幸せな気持ちでいっぱいになりました。

ウェディングコンセプトである「Silta シルタ」は
お二人の好きな国「フィンランド」語で
名付けられました。

そして会場の大きな壁をスクリーンに、
フィンランドが舞台の映画「かもめ食堂」を
流しながらゲストをお出迎え。

また、ウェイティングスペースには
お二人の好きなものや愛用品がギュギュッと
詰まった空間になりました。

その中でも一面の壁に飾られた
綺麗な絵やスケッチの数々は、
お二人のコンセプトのロゴを描いてくれた
ご友人 寧々さんの作品が飾られました。
会場の壁にも大きく描かれたロゴ。

二人が結婚式に込めた想いの一つに、
関わる全てのものを一つ一つ大切に
丁寧に選び、更には長く愛せるものに。

お二人の人生一大プロジェクトとなった
この結婚式の始まりは、
コンセプトとロゴからスタートしました。

心から信頼を寄せるご友人だからこそ
一緒に叶えられた一日だったように思います。

        やわらかい時間が流れる
セレモニーの時間でした。


お祖父様お二人にエスコートされ
新婦のご入場。

「これじゃあ私がエスコートしてるような
 もはや介護だよ ! 笑」
と言いながら大爆笑している
いつもと変わらない鈴夏さんが
本当に可愛かったです。


笑顔いっぱい、明るく楽しく
和やかな挙式が執り行われました。

ドレスもブーケもヘアメイクも
どれをとっても一生懸命考えて
たくさん相談を重ね決めたもの。

こだわりの1着を身に纏い、
この日のために伸ばした髪だからこそ
叶えられたスタイリングに、
隆至さんが束ねられたブーケを持って。

       
この日を迎えるまでに
ご家族のこと、ご親族のこと、
ご友人のこともお二人の大切な方々の
お話をたくさんお伺いしていたので
集まった方々全てが少し知り合いのような
遠い親戚に近いような気持ちが
勝手に湧いていました。

その理由の一つは 新婦のお母様。
初めましては、お二人の前撮り撮影に
同行させて頂いたあたたかい春の日でした。

あの日から、お母様に再会できる
この日を心底楽しみにしてきました。
こんなにもキュートで人柄溢れる女性が
この世にいるなんてと、大袈裟ではなく
思えてしまうくらい一瞬で
お母様のファンになってしまった私。

前日の準備から一緒にお手伝いくださり
迎えた結婚式当日も、
朝一番から全てのスタッフあちこちに
挨拶回りしてくださったり、
誰よりも沢山写真を撮られていたり、
「お母さん、まだ流出禁止だからね ! 」
という鈴夏さんとのやりとりが
微笑ましかったです。

そして、鈴夏さんのドレス姿を見た瞬間から
涙が止まらずずっとずっと泣きっぱなしで
「もたない、どうしよう〜」と
壁に突っ伏している姿がとっても
可愛かったです。写真撮り損ねて残念。

小さい頃にお父様が他界され、
一人で3人姉妹を育てられた
とても逞しくもあるお母様。

一人娘を育てる私からすると
尊敬しかないけれど、
「周りの人たちがみんなで育ててくれた」
と、お祖父様お祖母様はじめ、
妹さんご夫婦の存在がとても大きかったと
お母様からも鈴夏さん本人からも
何度もお話を伺いました。

鈴夏さんにとっては
叔母様と叔父様にあたるお二人。
退場のエスコートのお役目を
サプライズでお願いされました。

言葉では表せないほど、
愛しい時間だったように感じます。

みなさん本当にいい笑顔で
とても仲が良くて、
本当にあたたかい家庭で
育ったんだなぁと心底感じました。

 


あっという間に一日も後半に。

鈴夏さんの
「こんなドレスが着れたらいいなぁ」
を全て叶えたオーダーメイドドレス。

そしてお色直しのブーケは、
以前お花屋さんにお勤めだったという
お母様がお作りになられたもの。

鈴夏さんの大好きが詰まった装いで、
入場前には本日2度目の
「ファーストミート」が行われました。
どの瞬間のお二人も可愛すぎて、
思い出しただけでニヤけてきます。笑



待ちに待ったパーティーの後半は、
この日の一大イベントがありました。

ゲストの皆様へと用意されたのは
マホロバさんの可愛くて美味しい
スイーツブッフェと、
皆さんそれぞれをイメージして
お色目を選ばれたマグカップのギフト。

京都にあるそれはそれは美しくて
ノスタルジックな雰囲気漂う
自家焙煎珈琲のお店
「WIFE&HUSBAND」さん。
そこで働く鈴夏さんが
この日のためにオーナーご夫妻に
珈琲ドリップを大特訓してもらい、
皆様の前でお披露目をされました。

エプロン姿もとてもキュートで、
お部屋中に美味しそうな
コーヒーの薫りが漂っていました。

 
ご友人からのお歌のサプライズもありました。

そしてクライマックスには
親御様へ感謝を込めてお手紙を。


一日中ずっと満面の笑顔で過ごしていた
鈴夏さんが退場と同時に号泣されている
姿には計り知れないものがありました。

退場しながら涙する二人を見ながら
「よくがんばったね ! 」という気持ちで
いっぱいでした。
もっともっとかけてあげられる言葉が
他にも沢山あるはずなのに、
この時は本当にこの気持ちで
いっぱいだったことを思い出します。

最後のお手紙の内容一つとっても
本当にお二人だからこその
心温まる内容に涙が止まらなかった。

扉口でお迎えする私も、
涙と鼻水でボロボロでした。

いろんな伝えたい想いがありすぎて
こうして綴りながらも纏められる
自信がありません。笑

ウェディングプランナーとして
お二人に出逢えたことを本当に
幸せに思います。

隆至さんと鈴夏さんにとって
「人生の一大プロジェクト」
と呼ばれた結婚式。

その一日にかけたお二人の想いの大きさも、
その為に掛けてきた時間と努力、
そして何より楽しみにしてきたことも
全てを共に感じながら迎えた結婚式は、
言葉では表すことができないほどの
嬉しさと感動でいっぱいでした。
感無量という言葉がある意味を実感。

この場に集まった全ての人にとって
間違いなく生涯記憶に残る一日に
なっただろうと思うのです。

きっと全員が同じ気持ちにつつまれた
本当にあたたかい風がふく一日でした。




最後の最後まで自分たちの手でやりたいと、
壁に描かれたロゴにペンキを塗るところまで
一緒に行いました。

きっとそれも含めて、
結婚式の一日の愛しい記憶として
残ることと思います。



隆至さんと鈴夏さんに出逢えたこと、
お二人の大切な人生に参加できたこと、
一緒に幸せな一日を過ごさせて頂けたこと、
その大切な日をお任せくださったことを
心から幸せに想います。

そしてこれからもずっとずっと
お二人のことを応援し続ける
存在でいたいと願っています。


これからの長い長い人生、
さらにパワーアップしながら
お二人らしい家庭を育んでください ! 

そして時折、
これからもお二人の人生に
参加できたら嬉しいなと
勝手に楽しみにしています。

いつまでもいつまでもお幸せに !
  


photographer Taku Yamamoto / es-mare
flowers Isao Nojiri / juuret
food   maho_roba
dress       W by bota
h/m       Junko Aoyama /muoto
mc        Kana Tabuchi
videographer Yosuke Kinoshita / 114films
wedding planner Takako Sugata / idea faves

venue seaside studio CASO


photo 前日準備より
 


 
 

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